日本カメラ博物館でカメラの歴史に触れる
グラファーズ(写真同好会)では、2月と8月は撮影会ではなく、写真展や写真に関係する博物館の見学を行っています。8月6日(火)の例会は、日本カメラ博物館の見学でした。
日本カメラ博物館は、東京メトロ半蔵門線の半蔵門駅から徒歩1分の距離にあり、日本のカメラ史の上で節目となるカメラを展示しています。
今回は事前に学芸員さんによる解説ツアーをお願いしてあり、約1時間かけて、主な展示を解説していただきました。解説があると面白く見学できますね。
ツアーは、常設展「日本の歴史的カメラ」から始まりました。パンフレットの表紙にもなっている江戸時代後期に作られた湿板式のカメラは、外装に豪華な堆朱による装飾が施されていました。漆を使った装飾は、当時のカメラが大名や豪商しか入手できない高級品だったからだそうです。展示されているカメラはレンズに至るまで日本製でした。
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堆朱で装飾された湿板式カメラ |
ライカのコレクションも展示されていました。中でも試作機は日本に数台しかなく、約3億円の価値があるそうです。
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パンフレットの左下にあるのがライカの試作機 |
さらに、初期のデジタルカメラや、歴代のフィルムカメラや現代のデジタルカメラが展示されていました。
日ごろ、撮影でカメラのお世話になっていますが、見学を通して、日本が世界有数のカメラ生産国になった歴史を知ることができました。
日本カメラ博物館では、10月20日まで特別展「カメラものしり展 やさしい
カメラのABC」も開催されています。特別展では初心者やこどもにもカメラの歴史や仕組みがわかります。近くへお出かけの際に立ち寄られてはいかがでしょうか。(JT)